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事業実績

意思決定班

 

意思決定班研究成果

 

  意思決定過程の特徴を,人間を含む動物に関する行動分析学の視点と行動意思決定論の視点を統合しながら把握することを目標にしており,社会的状況における意思決定の微視的過程を種々の基礎心理実験と調査を通じて解析を行っている.意思決定の状況依存性を理論的観点から説明し,予測可能な心理計量モデル,その数理心理モデルを構成し,さらに,この数理心理モデルを実証的観点から検討している.

意思決定過程は,以下の3段階に分かれる.まず第1が,意思決定の事態を人々がどのように認識するかという意思決定問題把握の段階(決定フレームの構成の段階),第2が直面する選択肢に対する評価の段階,第3が実際に選択肢を採択する選択の段階である.本班では,この3つの意思決定過程の段階に応じて次のような具体的な研究目標を置き,研究を順次行った.特に,意思決定問題把握段階の検討として,(1)意思決定における選好形成過程の研究,(2)意思決定場面での決定フレームの言語プロトコール解析,(3)言語プロトコール分析に基づく決定フレームモデルの構成と心理実験,(4)決定フレームと個人の意思決定行動の関係の調査,を行った.本研究の成果を,国内外の学会等において発表している.メンバーで月2 回程度の研究打ち合わせを行い,成果は国内外の学会等で報告し,また,いくつかの学術論文や著書も公刊している.また,全体会議や全体で行ったサマースクールでの発表等のほかに,ロシア,アメリカ,イギリスなどの研究者を招いてワークショップを4回開催し,国内外の研究者との研究交流を行った.また,市場班,理論班,総括班などの他班の研究集会にも参加したり,発表を行い,意見交換を行なって連携体制をとっている.

 

 

 

大阪大学社会経済研究所 西条研究室 Tel:06-6879-8582 Mail:secsaijo@gmail.com