ワークショップ
2008年度 第1回 意思決定班ワークショップ
- 日時
- 2008年4月25日(金) 14:45-16:30 (この後希望者で懇親会)
- 場所
- 慶應義塾大学 三田校舎 文学部研究棟1F会議室
- 参加人数
- 26名
- 報告概要
14:45-15:15 八賀洋介(慶應義塾大学)
「選択を無差別にする技法 ―行動変動性のオペラント制御について―」
オペラント制御を用いた選択の反応を無差別にする技法についてのレビューと報告者の研究室で現在進行している実験について報告された。実験技法についての質問や選択を無差別にするということがどのような社会科学的な意味があるかということについて議論が行われた。
15:15-15:45 諸上詩帆(早稲田大学)
「囚人のジレンマゲームにおける眼球運動の解析:焦点化仮説の検討」
(諸上詩帆(早稲田大学) 藤井聡(東京工業大学) 坂上貴之(慶應大学) 竹村和久(早稲田大学))
囚人のジレンマゲームにおいて、プレイヤーの眼球運動を測定した一連の実験についての報告があった。囚人のジレンマの利得表について、顕著な色情報を与えると、注意の焦点化が生じて、そのセル情報を重視した意思決定が生じる可能性が示された。実験の技法や、本実験知見の社会政策上の意義などについて議論がなされた。
15:45-16:15 井出野尚(早稲田大学)
「潜在的連想テスト(IAT)と社会的判断」
(井出野尚(早稲田大学) 竹村和久(早稲田大学) 大久保重孝(早稲田大学))
潜在的連想テスト(IAT:Implicit Association
Test)を用いた社会判断実験についての報告があった。特に、地震や原子力についてのリスク判断などに焦点をあて、潜在的連想テストと多次元尺度法を用いたリスク認知マックの作成法とその知見について報告を行った。実験技法の信頼性などについて質問があり、議論が行われた。
16:15-16:30
「全体討議」
意思決定過程マイクロ分析班は、ハト、ラット、ヒトなどの異なる被験体を用いて、また、異なる実験技法を用いているので、これらの方法論をどのように理論的に統合すべきかについて意見交換が行われた。
17:00-懇親会