実験社会科学 - 実験が切り開く21世紀の社会科学 -

テーマ：「集団選択は人間社会において妥当な淘汰メカニズムか？」

趣旨
血縁関係を超えた大規模な協力行動は、人間社会にのみ見られる特異な現象であり、それをいかに説明するかを巡っては、現在、生物学、経済学、人類学、心理学、社会学などにまたがり学際的に論争が巻き起こっている。このワークショップは主に、Journal of Economic Behavior & Organizaqtion誌の2004年の特集号を題材とし、集団選択擁護派の中心人物の１人であるHenrichと彼の論文に対する様々な研究者からのコメントを精密に検討することにより、一度は完全に否定された集団選択という考えを人間社会に特有の淘汰の一形態として考える必然性があるかどうかを考えることを目的とする。

企画者
高橋伸幸 （北海道大学大学院文学研究科）

参加者
中丸麻由子 （東京工業大学大学院社会理工学研究科）
神信人 （淑徳大学総合福祉学部）
真島理恵 （熊本学園大学商学部）
若野友一郎 （明治大学先端数理科学インスティテュート）
大槻久 （科学技術振興機構さきがけ）
関口卓也 （東京工業大学大学院社会理工学研究科）
小野田竜一 （北海道大学大学院文学研究科）