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教授
松島法明
まつしまのりあき

東京工業大学工学部卒、博士 (工学)(東京工業大学)

[専門分野]
応用ミクロ経済学(産業組織、経営の経済分析、公共経済学)

 
近年の研究テーマ
寡占市場の経済理論分析
寡占市場における企業間競争全般に関心を持っていますが、最近は、企業の価格付けにおける個人情報の役割に関心を持って理論分析を行っています。情報技術の進展より、小売店をはじめとする最終消費者に製品を販売する企業は、顧客情報を活用した価格差別を行いやすくなっています。例えば、米国の小売店であるSafewayは、Just for Uと呼ばれるプログラムにおいて、過去の購買履歴を参考にして各消費者に対する販売促進を行っています。また、インターネット経由で製品を販売する企業であれば、クッキーやウェブビーコンのような仕組みを用いて顧客のウェブ閲覧履歴を追跡して、各個人に適した販売促進を行うことが可能になっています。このような購買履歴を用いた価格差別が行えるようになることで、販売促進活動が活発になる一方で、支払意欲の高い特定の顧客に対して非常に高い価格が設定される可能性も指摘されています。このような問題意識の下、個人情報を活用した価格付けが経済厚生に与える影響を理論分析しており、その成果の一部は国際学術誌Management Scienceなどに掲載されました。

主要業績