第8回 社研・森口賞 受賞者

森口賞 山口 慎太郎/Shintaro Yamaguchi (Wisconsin)
論文
Job Search, Bargaining and Wage Dynamics
講評
アメリカの若年労働者の高い賃金の伸びを人的資本の形成とジョブサーチによる外部機会向上の効果に分離した理論、実証のバランスのとれた研究です。ただ、ジョブサーチ以外の理論によってその現象を説明できる可能性について触れられていないことが残念です。



入選
兵庫 一也/Kazuya Hyogo (Rochester)
論文
Subjective Random Discounting and Intertemporal Choice
講評
人々の主観的な割引率が時間とともに変化していくという興味深い理論研究ですが、専門分野以外の人々にもわかりやすく説明する報告を心がけて下さい。



入選
近藤 絢子/Ayako Kondo (Columbia)
論文
Does the First Job Really Matter? State Dependency in Employment Status in Japan
講評
学校を卒業して最初についた職が、将来の職を左右するという実証研究は現代日本の労働問題を考察する上で大きな示唆を与えます。ただ、実証分析のウェイトが高く、理論的考察についてもう少し力を入れて下さい。



2006年2月1日におこなわれた報告会の様子です。