「ピケティ『21世紀の資本』を越えて 超入門から資本主義新論へ」
大澤 真幸 (著), 小野 善康 (編集)

出版:左右社
定価:1,296円 
ページ数 128頁
ISBN-10: 4865281207
ISBN-13: 978-4865281200
発行: 2015年5月26日

ピケティ『21世紀の資本』。だれでも理解できる超入門から、 それを深く展開した資本主義新論へ。ゲストに経済学者の小野善康氏。 グラフを見ているだけでもおもしろい。ピケティのデータを正確に理解。 そのうえで、焦点はピケティの中心的なテーゼ、 r>g に。 ピケティの大発見のように思われている、この不等式の本当の意味とは何か。 ピケティの議論から、格差の真の原因とこれからの資本主義を考える。


<目次>
 
【入門】『21世紀の資本』超早わかり……大澤真幸
【対談】r>gの本当とその先を話します……小野善康×大澤真幸
【論文】格差の原因は“それ”ではない!………大澤真幸
 
[対談より]
・グラフを見ているだけでも面白い
・成長がなかったから家賃ゼロでいいとはならない
・r>gが大発見として受け止められている驚き
・rとgは本来比べられない
・資本家は資本収入で一銭も食べないという仮定
・お金を貯めたい自分と、使いたい自分
・国債を買う人は金持ちというおかしな仮定
・能力や一生懸命さに応じた格差はあっていい
・多くの人は自分にもrがあることを忘れている
・地位選好こそお金がもっと欲しいと思わせる要因のひとつ
・マルクスとピケティはねじれた関係になっている
・ピケティの議論にぴたりとあてはまる『ゴリオ爺さん』
・アメリカはピケティの理論にぴたりとあてはまらない
など