不況のメカニズム―ケインズ「一般理論」から新たな「不況動学」へ
小野 善康(著)

出版:中央公論新社
定価:819円 
ページ数 223頁
ISBN:9784121018939
発行: 2007年4月

長期にわたった景気の低迷に対して、小泉内閣が行った「構造改革」は有効な措置といえるのか。経済学者間の意見は対立し続け、経済学への信頼までも揺らいでいる。ケインズは一九三〇年代の世界不況を目の当たりにして主著『雇用・利子および貨幣の一般理論』を執筆した。本書はその欠陥も明らかにしつつ、ケインズが論証することに失敗した「不況のメカニズム」を提示し、現代の経済政策のあり方を問うものである。