成熟社会の経済学――長期不況をどう克服するか

小野 善康 著

出版:岩波書店
定価: 798円 
ページ数: 240ページ
ISBN-10: 4004313481
ISBN-13: 978-4004313489
発行: 2012年1月21日

需要が慢性的に不足して生産力が余り、それが失業を生み続ける現在の日本経済。
これまでの経済政策はどこが問題なのか。
新しい危機にはいかに対応すべきなのか。
新古典派経済学の欺瞞をあばき、ケインズ経済学の限界を打破する、画期的な新しい経済学のススメ。
閉塞状況を乗り越え、楽しく安全で豊かな国へと変貌するための処方箋。


<目次>
 
第1章 発展途上社会から成熟社会へ
    (お金をめぐる社会の変遷;成熟社会に足りないもの;混乱する経済政策)
第2章 財政政策の常識を覆す
    (乗数効果という幻想;雇用創出と税負担;財政支出の使い道)
第3章 金融政策の意義と限界
第4章 成熟社会の危機にどう対応するか
    (高齢化社会と少子化問題;災害対応;環境・エネルギー政策と市場の創出)
第5章 国際化する経済(内需と為替レート;企業の海外移転と産業保護)